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JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーなつか (中央区京橋3-4)では、大橋朋美展。 会場風景。 日常の生活の結果、 日記やメモ書き、レシート、チケットなどの 紙媒体が残されてゆきます。 それらは意図せずに刻まれた、 自分時間の軌跡といえます。 紙媒体の中から作家は選択、トリミングして、 一枚の平面に再構成し、 着色を施し、一枚の版画に仕立てます。 バルサ材木をあたかも小石のように削り出し、 表面に雁皮刷りの版画を貼り包(くる)みます。 標本箱体裁の額には、 小石群、版画シ...
画廊めぐりノート | 2023.09.15 Fri 05:02
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー川船(中央区京橋3-3)では、大森 愛展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー空と地上とー。 私に何かを伝えようとする相手が、 叫べば、離れて耳をふさぎ、 囁けば、近付いて耳をそばたてます。 どちらがよりよく伝わるのを、 美術という視覚情報による表現に置き換えてみると、 興味深いテーマになります。 インパクトの強い造形、 インパクトの弱い造形。 大森 愛の造形はか細い。 実は造形すらなくて、 すでに造形された既製品のガラスコップやスチール箱...
画廊めぐりノート | 2023.09.14 Thu 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ホワイトストーン・ギャラリー(中央区銀座5-1-10)では、 フロレンティン・ホフマン展。 会場風景。 展覧会タイトルはーMORE Yellowー。 二次元であれ、三次元であれ、 制作の目的が、 伝えるべき情報の、分かりやすく正確な伝達、 あるいは、用途の効果的な達成なら、 デザインの領域になるし、 分かりやすさ、明確な用途を求めない、 むしろ、曖昧さ、 受け取られ方、使われ方の多様性なら、 アートとなるのでしょう。 正面に置かれた3体のアヒルは、 もっ...
画廊めぐりノート | 2023.07.24 Mon 04:53
JUGEMテーマ:美術鑑賞 NICHE GALLERY(中央区銀座3-3)では、 川合朋郎(Tomoro Kawai)個展。 会場風景。 展覧会タイトルはーキリタチノボルー。 具体的なものが丁寧に再現的に描かれる一方、 筆が荒っぽく走り、 絵具の跡が拡散します。 この緩急というか、 テンション、モードの違いが同一画面に混在することで、 画面は意識と無意識を同時に、 内面全体を俯瞰する場になります。 こうだから(客観)こう感じる(主観)は、 行つ戻りつ斑模様となったまま、 記憶全体となります。 ...
画廊めぐりノート | 2023.07.23 Sun 04:46
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY枝香庵Flat(中央区銀座3-3)では、 島村洋二郎展。 会場風景。 展覧会タイトルはー洋二郎没後七十年展ー。 仕事や義務、責任からではなく、 止むに止まれぬ衝動によって、 描かざるを得ぬから描かれる絵画は、 そもそも他人への媚びや自己主張が目的ではないので、 いわゆる、他人にとってのわかりやすい美しさはありません。 自身にとって、 どうしようもないかけがえのなさがあるので、 それを絵画にすることで確かめようとしているようです。 例えば、同じく37...
画廊めぐりノート | 2023.07.22 Sat 05:04
JUGEMテーマ:美術鑑賞 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、濱田樹里展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー創世譜〜歓喜〜ー 八曲一双の大きな屏風仕立ての作品が3点。 屏風はそもそも 装飾を兼ねた部屋の仕切りなので、 用途、成り立ち的に建築の一部で、 空間(インテリア)を構成する要素です。 実際、画廊に入った体感は、 絵画の展示空間というより、 濃密な空気に満ちた空間に身を置いたという趣です。 植物由来の図像が描かれますが、 何かの再現を目指したのではなく、 生命...
画廊めぐりノート | 2023.07.21 Fri 05:14
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、原 大介ドローイング展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー彗星連夜ー。 具体的な形態を持たない抽象表現ですが、 一本調子で一気に描き上げるというより、 緩急と意識or無意識の混在があり、 作品と距離感を取りながら、 じっくり対話する感じで描き進む趣です。 描いた結果を一旦客観視して、 それを既成事実として次の一筆を加えるようで、 絵画は進行する舞台を、 同時に俯瞰する場のようです。 ドローイングとペインティン...
画廊めぐりノート | 2023.07.20 Thu 04:40
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿 GT2(中央区京橋3-3)では、宮下サトシ展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーTOYS POTTERYー。 陶による立体作品。 モチーフはアニメーション。 そのテイストは、 1970年代あたりまでの古き良き、おしゃれな、 アメリカン・アニメーションです。 派手で大げさで、ユーモアとサービス精神旺盛で、 あり得なくても高いセンスで押し切る世界です。 アニメの造形化といえば、 ストップモーション・アニメが連想されますが、 これらの作品は、あくまで手描き...
画廊めぐりノート | 2023.07.19 Wed 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、呉 亜沙(Asa Go)展。 会場風景。 展覧会タイトルはーWonderー。 体が草花の性別不明の子供たち。 舞台はビルが無限に建ち並ぶ都市ですが、 子供のサイズは大きくスケールアウトしています。 子どもたちは、 積極的に何かの作業中であったり、 何か考え深げにたたずんでいたりします。 キャスティング、舞台設定、振り付けが 具体的で明確なので、 メッセージが仕込まれているようなのですが、 絵本の挿絵的説明スタンスはなく、 抽...
画廊めぐりノート | 2023.07.18 Tue 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、川島史也展。 会場風景。 展覧会タイトルはーAnother Sideー。 特に具象表現の立体作品の鑑賞の力点は、 当然ながらフォルムに置かれ、 素材は属性に過ぎません。 ですから、目の前の作品が、 別の素材、石、木、ブロンズなどだったらどうだろう、 という思考実験をすることはありません。 今回の展示では、 同一型による異なる素材の作品が並置され、 素材感が作品にどのような影響があるのか、 あるいは、意外と無いのかが...
画廊めぐりノート | 2023.07.17 Mon 04:53
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