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閑静な住宅街に佇む時代を経た屋敷。なんと心落ち着く外観だろう。そして一歩足を踏み入れた邸内の静けさ。ここは本当に21世紀の東京かしらと頬をつねりたくなってしまった。 この日は晴天下の午前10時。白熱灯に穏やかに照らし出された玄関先の印象が写真や映像とかけ離れていたので、マスコミ取材時の撮影にどのような照明を使っているのか、つい館内の方に訊ねてみました。自然光もふんだんに入り込むため、訪れる時間によっても館内の印象が変わるとか。日が沈んだ夜もお薦めとのことでした。 柳宗...
Un gato lo vio −猫は見た | 2023.07.16 Sun 09:41
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、みわはるき展。 会場風景。 展覧会タイトルと共通作品名はー幻想の森ー。 画面いっぱいに紫色の線で大きな形が描かれ、 線からは、つららの様に絵具が下に向かって 染み広がっています。 この紫線をよけるように、 区画の内外が、二色で塗り込まれています。 その結果、 紫線の存在感は(恐らく)白地よりも格段に上がり、 紫線は区画ではなくなり、 状況めいた動きになります。 輪郭が輪...
画廊めぐりノート | 2023.07.16 Sun 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7)では、 木村英輝展。 会場風景。 展覧会タイトルは、 ― 大人のストリートアート ―。 日本画の特徴の一つに、 大胆でシンプルにディフォルメされた図像を、 太線で枠取りをして、 フラットに塗り込んだ結果としての装飾性があり、 琳派の俵屋宗達で極まった感じになり、 鯉のぼり、ねぶた、手ぬぐいや暖簾の図案あたりに、 その残滓を見ることができます。 木村英輝はその成り立ちを継承しつつ、 ゲ...
画廊めぐりノート | 2023.07.15 Sat 04:56
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1・2・階段下(中央区銀座1-9)では、 東海林弘靖展。 巷房2会場風景。 展覧会タイトルは、ーMIND LIGHTNESSー。 小品、同一サイズのクレヨン画が目線の高さに ずらりと並んでいます。 絵画鑑賞の前に、 特異な照明計画が気になります。 帯状のスポットライトという技術に感心しつつ、 その効果も自問してみます。 木漏れ日、トンネルの出口の丸い光、 ハイサイドライトで浮かび上がるマリア像、 焚火や暖炉の揺れる光。 記憶の中の図像には、 光が分...
画廊めぐりノート | 2023.07.14 Fri 04:56
JUGEMテーマ:美術鑑賞 銀座K's Gallery-an(中央区銀座1-13)では、鎮西勇夫展。 会場風景。 黒、白と鮮やかな原色が多用されます。 微妙で淡い色より、 この方がくっきり感が出るので、 画家の表現上の押さえどころが、 何かの明確な表出にあるならば、 理に適った画法といえます。 塗るのではなく、描こうとしています。 結果、色形が「描かれて」います。 見えている図像のその先、その奥=何をどのように描いたのかは、 観る側には理解不能ですが、 強い思いが背景にあることは、 な...
画廊めぐりノート | 2023.07.13 Thu 04:48
JUGEMテーマ:美術鑑賞 銀座K's Gallery(中央区銀座1-13)では、石原章吾展。 会場風景。 漢字は表意文字なので、 対象の事物の概念を表します。 絵画的に捉えると、 具象表現(記号)であるつつ、 高度に洗練された抽象表現でもあります。 ですから、主に線で構成された抽象画が、 漢字に見えてくるのは、 自然な感覚といえます。 簡潔な強靭さが作品にみなぎっていて、 筆者には 作品の奥に明確で強い意味が潜んでいるはずだという、 予感があり、 それは漢字への自然な連想によるもの...
画廊めぐりノート | 2023.07.12 Wed 05:13
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 F(中央区京橋3-9)では、三堂信博展。 会場風景。 コラージュの画法では、 切り貼ったパーツ群で、 具体的な図像を描いたり、 あるいは、何も描かない抽象表現であったり、 ドローイングの中にアクセント的に使ったりと、 作家によって様々な展開がみられます。 コラージュの素材も、 簡単に手に入る身近なものより、 おしゃれな感じのレトロな写真、 外国の雑誌、新聞、楽譜、切手など意味深なテイストのものが 好まれるようです。 雑な切断、皺や...
画廊めぐりノート | 2023.07.11 Tue 05:01
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 e(中央区京橋3-9)では、相良由紀展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーこの数年間のかたちー。 見ていると、ゆったりした時間に浸れる、いい絵です。 やはり、具体的な、わかりやすい何かが描かれた方が、 とっかかり(開いた扉)があって、 そこからスッと入って行ける 優しさがあります。 このような半具象は難しくて、 何が難しいといって、 姿形の再現を目的とせず、 絵画をそこで終わらせず、 姿形を借りて思いを語るのですから、 ダメなら単な...
画廊めぐりノート | 2023.07.10 Mon 05:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5)では、高橋優介展。 会場風景。 展覧会タイトルと、共通作品名は、ーユメノマー。 日本画による抽象表現。 ソリッドな実体というより、 気体や気流、光など、 本来直接見ることのできないものに、 それを感じ取ったニュアンスを頼りに、 色形を仮託したようです。 感じたと、見えたは、 重なりつつも異なる受容体験ですが、 絵画は、とにもかくにも見えるようにすることで成り立つ 表現形式なので、 観る側では、 見たことから...
画廊めぐりノート | 2023.07.09 Sun 04:45
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテbis(中央区京橋3-5-3)では、 今実佐子展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー光に向かって歩み続けるー。 全体がオールオーヴァーに塗り込まれています。 具体的な図像のない カラー・フィールド・ペインティングですが、 画材が化粧品であることが特徴的です。 油彩画では出せない艶や、煌めき、深みは新鮮です。 本来、絵具ではない素材で描かれる絵画として、 例えば、具体美術における 木工ボンド、コールタールや砂を使った作品あたりが思い浮...
画廊めぐりノート | 2023.07.08 Sat 04:54
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