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JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、城戸真亜子展。 会場風景。 リアルに描かれた崩れる瞬間の波頭。 再現的に緻密に描かれていますが、 それが筆の跡の集積であるという事実に、 改めて驚かさせます。 一方で、これは写真ではなく、 紛れもなく油絵具による絵画であるということも、 強く意識されます。 その不思議について考えたくなります。 その場で受けた感動はその場限りですが、 その感動を他人に共有するための、 視覚情報の写真やビデオによる記録は正確で...
画廊めぐりノート | 2023.09.25 Mon 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9)では、門田雄三展。 会場風景。 鬱蒼と茂る樹木に出会う。 しばし感心して眺める。 ここまでは一般人もできるかもしれませんが、 それをどうしても描きたくなる、となれば、 画家の世界となります。 さて、画家は樹木を描きますが、 その姿形は次の発想のきっかけとなり、 些末なものが省かれ、 樹木が画家に働きかけたもの、 この作品では、地面から空へ伸びてゆく 幹、枝が強調されてゆきます。 目を別の壁に転じれば、 一...
画廊めぐりノート | 2023.09.24 Sun 04:56
JUGEMテーマ:美術鑑賞 White Gallery Tokyo 2F(中央区銀座1-13-6)では、 ジャン・ヨンスク個展。 会場風景。 感じたこと、思ったこと。 その中でも、 人に伝えたい、共有したいほどの得難さがあれば、 それを人に向かって表現しようとします。 言葉だと具体的で限定的で、 絵画として描きすぎれば、 意に反して、表面的で余計なことが、 前面に出てしまうのかもしてません。 描きはするものの、 大切なことだけを丁寧に描き記す。 観る側は、向こうから来てくれないので、 こちらか...
画廊めぐりノート | 2023.09.23 Sat 04:55
JUGEMテーマ:美術鑑賞 White Gallery Tokyo 1F(中央区銀座1-13-6)では、 チュ・ヒジュ個展。 会場風景。 このような「穏やか系」抽象画は、 類似の作品の供給が多く、 個性を際立たせる必要がありますが、 それで、図像のインパクトが強くなりすぎると、 作品テイストが変わってしまいますので、 いかに静かに控えめに、 心地よく語るのかがポイントとなります。 それがうまく着地すれば、 リビングや寝室に飾ると、 その空間の時間の流れが少し遅くなり、 少し暖かくなるはずです。 主に...
画廊めぐりノート | 2023.09.22 Fri 04:55
JUGEMテーマ:美術鑑賞 SILVER SHELL(中央区京橋2-10)では、アイザワリエ展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー海中遊泳ー。 美術作品との出会いで起こる驚きには、 それを発生させる様々な要因があります。 この個展においても大いに驚かされたのですが、 要因は言うまでもなくその外観(見た目)です。 確かに、全ての美術作品の唯一の属性は外観(見た目)なのですが、 鑑賞者にとって、外観(見た目)は、 作品から受容される全印象のきっかけというか、足掛かりです。 このように見えた結...
画廊めぐりノート | 2023.09.21 Thu 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 四季彩舎(中央区京橋2-11)では、角谷紀章展。 会場風景。 展覧会タイトルはー媒介であり防護壁ー。 人は見ている物事を、 よりよく正確に見たいものです。 写真も眼鏡も、よりピントが合った方が良いに決まっています。 とはいえ、人の視覚は、見たいこと以外は 視界に入っていても見えていませんので、 焦点となる一部がよりよく見えると同時に、 見えなくなるものも多く存在します。 逆に、写真であれ絵画であれ、 二次元上の図像は、その区画内全てが視覚情報的に等...
画廊めぐりノート | 2023.09.20 Wed 05:22
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY.b.TOKYO(中央区京橋3-5):では、藤波洋平展。 会場風景。 展覧会タイトルはー背中にある虹ー。 人物を正面から描いています。 立体感、奥行きは排され、 全体がフラットに描かれています。 特定の場面の特定の人物の再現というより、 人の内面を際立たせた図像化ようです。 正面やや左寄りの女性全身正面像。 薄目を開けて気だるげにこちらを見ています。 服が特徴的で、素足です。 この状況がポンッと空間に放り出され、 あとは観る側との沈黙の対話が始まり...
画廊めぐりノート | 2023.09.19 Tue 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5)では、菅沼正之展。 会場風景。 展覧会タイトルはー自然とともにー。 作家は田園を歩き、 孤高の巨木に出会い、驚きます。 その驚きを驚きのまま、木炭で紙上にとどめようとします。 気の前にイーゼルを立て、 直接描き取ろうとします。 解説や説明、再現ではなく、 驚きの意味をモチーフを足掛かりに、 自身を掘り下げてゆきます。 結果、優れた写実になっていますが、 紙上に現れるのは存在感と、 存在感を支える巨木からのエ...
画廊めぐりノート | 2023.09.18 Mon 04:43
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテbis(中央区京橋3-5-3)では、 井上雅之展。 会場風景。 展覧会タイトルは「―形に囲まれる― マケット」。 ※マケット:模型 河原には無数の石ころが転がっています。 同じ形が一つもないのと同時に、 スケール、素材はほぼ似通っています。 なぜなら同じ場所にあるということは、 その成り立ちが共通だからです。 地方や川によって、根本的な成り立ちの違いによる、 大きな差異が生まれます。 筆者が印象記の最初に、 河原の石の話から始めたか...
画廊めぐりノート | 2023.09.17 Sun 04:57
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、 町谷武士(まちや・たけし)展。 会場風景。 展覧会タイトルはーSTAR PEOPLEー。 原始的で、土俗的で、おどろおどろしい。 アニミズム的な呪力も漂う。 美的にはネガティブ要素に満ちていても、 魅かれるものがあり、 立ち去りがたく見つめます。 この下手上手さの境地には あざとさだけでは行き着けません。 人の感性の、 不快と快適が混じり合う面白みです。 妙に親近感を覚えてしまうのは、 それは、他人の想像...
画廊めぐりノート | 2023.09.16 Sat 04:40
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