JUGEMテーマ:美術鑑賞 NICHE GALLERY(中央区銀座3-3)では、 八木なぎさ 個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーAnimal trail けもの道ー。 リトグラフによる抽象表現。 ほぼ、同じ長さ太さ、強さの縦線が、 無数回、画面上で繰り返されています。 線は横一列に並びますので、 全体として、細い帯状になります。 帯状は縦に反復され、画面全体を覆ってゆきます。 ※学生時代からキャリアの前半まで、 鉛筆による手描きで、建築図面を製図してきた筆者は、 反射的に、芝生の表現を思...
画廊めぐりノート | 2022.09.23 Fri 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Gallery-58(中央区銀座4-4)では、小鶴幸一展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーパリ時代 1974-1991ー。 明確に区画された色面に、 線が心地良いノイズのように並走しています。 絵画として表現したいことは、 フリーハンドの筆で情感たっぷりに描くことで 近付けることもあれば、 幾何学的正確さの直線の構成で、 実感できることもあるのでしょう。 一方で、 このようにかっちとフラットに描かれた画面の前で、 観る側は何をどう感じるのでしょう。 筆者の感覚では...
画廊めぐりノート | 2022.09.22 Thu 04:39
JUGEMテーマ:美術鑑賞 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、作田美智子展。 展覧会タイトルは、ー斜影ー。 ガラスによる立体作品。 ガラスという素材は、硬質ながら透明です。 造形性の自由度は高く、 さらに表面に加工することにより、 模様をまとったり、不透明にすることもできます。 仕込まれた様々な要因は、 塊の中で溶解、関係し合い、 照明の当て方でその見え方は微妙に、劇的に変化します。 作品は、シンプルな有機的形態で、 表面は、 文様が舞うサンドブラス面や、透明な面が混在し...
画廊めぐりノート | 2022.09.21 Wed 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、大島麻琴展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーOpen landー。 絵画は、キャンバス上の絵具だなあ。 そのような当たり前の事が実感できます。 この状態へと導いた、 絵具と画家との一体感が漂います。 画家は画家にとってあるべき絵画を、 予定調和的に追うのではなく、 自身と仕上がる状態を引き離し、 その距離感を楽しんでいるようです。 姿形ではなく、 姿形を成す根源に潜む何かを捕えようとするならば、 姿形を描くこ...
画廊めぐりノート | 2022.09.20 Tue 05:39
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、米田称侑展。 会場風景。 紙にペンと鉛筆で描かれた心象風景。 紙とペンは先端が細く鋭く、 恐らく、最も精緻な表現が可能な画法です。 作家はその特性を存分に生かして、 緻密に描き込んでゆきます。 まずは「顔」が目に入り、 引き付けられます。 無表情の上に、わずかな穏やかなほほえみがあります。 全体像があって、 全体像はパーツによって構成され、 そのパーツの表面には文様、図像が描かれ、 その文様、図像に...
画廊めぐりノート | 2022.09.19 Mon 05:13
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、馬場まり子展。 会場風景。 相変わらず不思議な絵です。 相変わらず人物がモチーフです。 高い画力に物言わせて、 緻密にリアルに描き込まれたのではなく、 あっさり、さらりと描いています。 ※そのように見えます。 ぐいぐい迫り来るのではなく、 モチーフも画家も一歩引いた感じです。 その余白に合わせ、 観る側も少し距離をとって、 深刻にならずに、はて、何してるんだろうと、 ぼんやり見ています。 電車でたまたま向かいに座っ...
画廊めぐりノート | 2022.09.18 Sun 05:11
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7)では、 野口哲哉展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーthis is not a samuraiー。 甲冑を着込んだ侍は、 当然、臨戦態勢にあるはずで、 これから血潮飛び散る修羅場に 生身で飛び込んでゆく、 アドレナリンが大量に分泌されるような状況下のはずです。 が、しかし、 これらの甲冑侍たちの仕草、態度は、 その対極にあるような、 脱力、無気力、注意が他に逸れた状態です。 ギャップの造形化は、 それを大真面目に...
画廊めぐりノート | 2022.09.17 Sat 04:44
JUGEMテーマ:美術鑑賞 鈴画廊(中央区銀座1-9)では、後藤美鈴展。 会場風景。 絵画は何かが描かれますが、 後藤美鈴は何かという事象でとどまらず、 何かがどうなったらどうなって、 どう見えるだろう。 という考察から入ってゆくようです。 それは思考遊戯というより、 自身の思い、感じという、 見えないし、言葉にならないものに、 何かをどうかすることによって、 近付く試みです。 イームズラウンジチェアに誰かが座っていて、 ある時間をともに過ごした記憶。 誰も座っていない今、この...
画廊めぐりノート | 2022.09.16 Fri 05:14
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1・2・階段下(中央区銀座1-9)では、 松山裕一展。 巷房2会場風景。 モチーフは植物のようなのですが、 どうも、実際にあるものではなく、 作家が画面上で生み出した架空の植物のようです。 例えば、女性やリンゴがディフォルメして描かれても、 それは架空の女性やリンゴとは認識されず、 ディフォルメされた、実際の女性やリンゴと、 みなされますが、 これらの作品が、架空の植物に見えてしまうのは、 サイズ感や成り立ちが既視感通りだからでしょう。 植物...
画廊めぐりノート | 2022.09.15 Thu 05:27
JUGEMテーマ:美術鑑賞 銀座K's Gallery-an(中央区銀座1-13)では、藤下覚展。 会場風景。 「濃い」素材感は、 作品の表面の出来事に過ぎませんが、 観る側は、どんな状況なら、 表面はこのようの様相を帯びるのかに 思いをはせます。 塗り込められた結果、 画面は縦に区画され、あるいは断層が現われ、 最終的に強い亀裂が入ります。 亀裂は鈍く光り、 深淵の何事かが予感されます。 生じていることを描くのではなく、 描くことによって生じさせる。 そんな印象でした。 ...
画廊めぐりノート | 2022.09.14 Wed 05:02
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