JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房2(中央区銀座1-9)では、アラキカズコ紙版画展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーかけらー。 ほぼ同じサイズで、 様々な「もの」が描かれています。 それぞれはそれぞれで完結していて、 お互いの関係性や、 置かれた場、世界観については語られず、 とにかく「もの」が緻密に、明確に描かれています。 特定のモチーフがあって、それがディフォルメされたのか、 あるいは、そもそもモチーフは無く、 画面上だけの図像なのかは判然とせず、 そのあたりは、観る...
画廊めぐりノート | 2022.04.07 Thu 04:48
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、藤井智子展。 会場風景。 色合いが爽やかで、 会場に心地良い風が吹いているようです。 画面に明確な形がないので、 色が色のまま振る舞うことになり、 最初に筆者が受けた感覚になったようです。 画家も余計な図像によって、 意図しないノイズを発する事態を避けるため、 絵具の物質性を生かそうとしています。 抽象的イメージを描き出し、 イリュージョンに頼るのではなく、 絵具というものが実在することで、 画面はストレート...
画廊めぐりノート | 2022.04.06 Wed 05:26
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GalleryK(中央区京橋3-9)では、リバティー?展。 会場風景。 金子清美、四條朋恵、松本久恵の3人展。 これらの作品における「自由」とは、 制作目的なのか、制作手段なのかを 考えさせられます。 アートしての風景画になるためには、 絵画的手続きが必要と思われますが、 四條朋恵の場合、 日常の風景に対する 見方のささやかな変化も、 制作の手段となっています。 松本久恵の立体作品も興味深い試みです。 陶による作品制作の過程で生まれた、 失敗による破片を拾...
画廊めぐりノート | 2022.04.05 Tue 05:14
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 C(中央区京橋3-9)では、高田理美展。 会場風景。 昼間、夜中に風景が視覚的に認識されるのは、 太陽の光が届いていたり、 電灯などの光があるためです。 光源から出て、 ものに当たった光が反射して、 その一部が目に届きます。 画家は、見えている風景というより、 どのように光を感じているかを 見えている風景を通して、 確かめようとしているようです。 光を丁寧にピックアップすれば、 風景は幻想的なコンポジションとなる。 そんな印象でした。...
画廊めぐりノート | 2022.04.04 Mon 05:12
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー川船(中央区京橋3-3)では、新野耕司展。 会場風景。 黒々とした大きな画面。 何かが描かれたというより、真っ黒です。 近付くと、黒くフラットに塗り込まれたのではなく、 ぐりぐりと引かれた 黒い線の集合体であることに気付けば、 ズシリとした重さが迫ります。 銅版画(drypoint)による作品ですが、 無数の線は、 銅板を「腐蝕する」のではなく「彫る」力仕事によるもので、 事態の尋常の無さが漂います。 一般的に、費やされた仕事量と 作品の質は比例...
画廊めぐりノート | 2022.04.03 Sun 05:15
JUGEMテーマ:美術鑑賞 桜花爛漫の好季節を迎え、皆様お健やかにお過ごしのことと案じております。さて、みぞえ画廊では小嶋勇展-大地の詩-を開催中です。 展示作品22点の内、本展にて初お披露目となる新作19点が一挙新館にてご覧いただけます。画家人生半世紀にわたり小嶋勇が追い求めた美の世界。独自の混合技法で描かれた作品が、みぞえ画廊新館の真っ白な壁に映える様は、小宇宙がはらむ無限を思わせます。 新館展示の様子 新館展示の様子 ...
みぞえ画廊 スタッフブログ | 2022.04.02 Sat 12:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 SILVER SHELL(中央区京橋2-10)では、 崔乘潤(チェスンユン) 展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー停止の始まりー。 たっぷりとした油絵具をキャンバスにたらし、 一気にヘラを引っ張る。 ヘラの軌跡には薄い塗膜が残り、 左右や終着ポイントには、 油絵具がたまる。 薄い塗膜には、下地のテクスチャーが現われる。 それを繰り返せば、 画面は色の動きの共演の場となります。 色の動きは形にならず、 余計なメッセージを発しないまま、 絵具の現実として出現し、 観...
画廊めぐりノート | 2022.04.02 Sat 05:04
科ラJUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY.b.TOKYO(中央区京橋3-5)では、井上咲香展。 会場風景。 モチーフは人物ですが、 ひとの姿形の再現ではなく、 あるいは、心の動きという感じでもなく、 ひとという生きた存在から、 匂いや気配のように、 避けがたく漂ってしまう何かが描かれたようです。 多くが省略された顔だけの図像で、 目が異様に描き込まれていて、 目に宿る内面が、 画面のこちら側を見ています。 逆に、画面のこちら側からも 覗き込めるようです。 画面は薄く...
画廊めぐりノート | 2022.04.01 Fri 04:05
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャルリー東京ユマニテ(中央区京橋3-5-3)では、 山本容子&和田誠展。 会場風景。 展覧会タイトルは、 ーCollaboration '98『2人のシネマ』ー。 絵画が個人の表現手段になった近代以降、 絵画制作 その以前は、 ルーベンスを始めとして、多くの大家たちが、 大量の注文をこなすため、 大規模な工房を組織していました。 ということで、今回は、 山本容子と和田誠の共同制作。 モチーフは映画史上に輝く6作品。 これは、企画としてうまいなと思いました。 映...
画廊めぐりノート | 2022.03.31 Thu 04:27
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿 GT2(中央区京橋3-3)では、堀込幸枝展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーDaydreamー。 白昼夢(はくちゅうむ)は、 日中、目覚めているのに、 空想や想像を、 実際に起きているかのように見てしまうことです。 堀込幸枝の場合は、 ニューヨークでの美術館や博物館での鑑賞中、 夢か現実かわからなくなる瞬間があって、 それは、白昼夢と現実認識の狭間を漂うようで、 その絵画化としての作品は、 意識、無意識のレイヤの奥に揺れ動く映像のようです。 ...
画廊めぐりノート | 2022.03.30 Wed 04:22
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