JUGEMテーマ:美術鑑賞 児玉画廊 天王洲(品川区東品川1-33-10)では、flow展。 会場風景。 木下理子・中川トラヲ・宮崎光男の三人展。 宮崎光男の作品。 日本画材による抽象表現。 画面上での語らい方が、 油彩画との違いを強く意識付けられます。 何かを決定するというより、 決定は色のニュアンスに託されているようです。 中川トラヲの作品。 描く行為によって、 画面には筆の痕跡が色の表情として残りますが シェイプドフレームというスタイルによって、 そ...
画廊めぐりノート | 2022.01.04 Tue 05:22
JUGEMテーマ:美術鑑賞 KOTARO NUKAGA(品川区東品川1-33-10)では、 森本啓太展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーAfter Darkー。 夜になっても、人が暮らす所では、 必要に応じて、照明が点灯され、そこだけが明るくなります。 夜なので、辺りは暗くても、 ピンポイント的に明るい場所が点在し、 そこでは人の気配が予感されます。 画家は人工照明で浮かび上がった一場面を、 克明に描くことで、 夜の人の生態系をドライに直視します。 生きる上で、夜という状態は特殊なので、 人は少し無...
画廊めぐりノート | 2022.01.03 Mon 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Gallery-58(中央区銀座4-4)では、吉野辰海 新作展。 会場風景。 もっと「わけのわからない」抽象表現ならば、 作り手の勝手と、 観る側の勝手は、 平行線のままで構わないと思われますが、 このように、 具体的なモノ(犬)に、 具体的な操作 (空洞にして輪切りにして、ずらしてくっ付ける)がされ、 それが再現的、具象的に表現され、 当然のごとく置かれれば、 何か意味のあるメッセージを伝いたいという意志の元、 直接語り掛けられているみたいで、 どうも、落ち着...
画廊めぐりノート | 2022.01.02 Sun 05:06
JUGEMテーマ:美術鑑賞 StepsGallery(中央区銀座4-4)では、 張騫(ZHANG QIAN)展。 会場風景。 日本画による抽象表現。 全体は暗いトーンで、 その中に描かれているモノが沈み込んでいるようで、 観る側はそれを覗き込む感じです。 ドロリとした心象風景に見えるものの、 作品名は即物的で、 確かにそれらしきモノがあります。 作品と画家の間には意外なほどの距離があって、 結果生まれる「とりとめのなさ」を、 とりとめもなく描いた風です。 絵画にすることで初めて見えてくるものが...
画廊めぐりノート | 2022.01.01 Sat 06:00
JUGEMテーマ:美術鑑賞 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、上田葉介展。 会場風景。 画面の上半分に渦巻状が描かれ、 下半分には樹木のようなものが描かれています。 筆者の直感的には、 影響を与える力と影響を受ける実体の間の、 関係の様々な様相に見えます。 画像は抽象的で、 奔放に筆を走らせているようですが、 その実、曖昧さのない強度があります。 それは、油絵具という物質に対する信頼のもと、 筆でしっかり決定されているからで、 作品は、感覚ではなく視覚に食い込んできます...
画廊めぐりノート | 2021.12.31 Fri 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿 GT2(中央区京橋3-3)では、木下雅雄展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー相と遊びの関係ー。 テラコッタで造形して、アクリル絵具で着色した作品。 美的感性というより、 脳を鋭く、心地良く刺激してきます。 作ったもん勝ちではありませんが、 作品として提示されれば、 観る側は受け入れざるを得ず、 脳内格闘が始まります。 「Mass of Teddy」では、 クマのぬいぐるみの毛と皮を剥ぐと、 羊毛フェルトなどの芯材ではなく、 生々しい筋肉が現...
画廊めぐりノート | 2021.12.30 Thu 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、伊津野雄二展。 会場風景。 彫刻は絵画と異なり、 出来上がったものが現実そのものです。 同時に、伊津野雄二の作品は、 作品という現実の奥に何かが秘められていて、 作品の中で活性化されています。 それは、微妙な表情や、 頭部や胴における、 意図的な完成からの回避、 「造られたこと」「造られていないこと」の視覚化、 淡い色合いなどが相まった効果です。 彫刻は、 作家の筋肉と精神が共同して生み出すから、 恍惚たる瞬...
画廊めぐりノート | 2021.12.29 Wed 05:13
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、平原辰夫展。 会場風景。 画面はいくつかの矩形や、 直線の平行線、垂直線で区画されています。 区画されたそれぞれの面には、 異なる色が塗られますが、 その肌合いは複雑な表情です。 画面に見える画像は、 きっぱり塗り分けられた様相で、 何かがここに置き換えられたという予感があります。 この予感の先の微かな存在は、 調和ではなく、 ハレーションが重要な手掛かりになっています。 絵画は、 キャンバス上で...
画廊めぐりノート | 2021.12.28 Tue 05:03
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、瀬古徹展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー示すのこころー。 何かを表現するために、 美術の場合、 見ることのできる実体としての作品を制作し、 展示します。 筆者の直感では、 作家は何かを表現するためというより、 制作した作品を展示した空間で、 何が起こるのかを、 体感してみて、そこから表現できた何かを 確認してみるといった 道筋が見えます。 T型の形態は「造られる」、絵具の痕跡は「描かれる」 という作家の関与...
画廊めぐりノート | 2021.12.27 Mon 04:56
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー小柳(中央区銀座1-7)では、 Christian Marclay(クリスチャン・マークレー)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーVoices[声]ー。 漫画やコミックからとられたコラージュを原画とする作品。 全て、叫んでいる、絶叫している人物の顔。 漫画やコミックは、 非日常的な状況、出来事を核とする物語を、 誇張し、劇的に、分かりやすく図像化した 表現手段ですので、 そのクライマックスとなるのは、 登場人物が絶叫する場面です。 ですから、 あらん限りのス...
画廊めぐりノート | 2021.12.26 Sun 05:11
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