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JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、杉本奈奈重展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー部屋からー。 木版による抽象表現。 感情や、思い、感覚は、 確かに、明確に自覚できるものの、 色や姿形を持ちません。 一方で、それらの絵画のためには、 色や姿形に仮託せざるを得ず、 そのギャップへの戸惑いが、 そのまま写し取られたようです。 作品は、 作家が一人で過ごす部屋の時間の ろ過のようです。 線の絡み合いや、手の残像は、 図像ではなく、 ニュアンスの深...
画廊めぐりノート | 2021.09.28 Tue 05:06
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、中村 萌展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーinside usー。 1時間ほど前に鑑賞した、 POLA MUSEUM ANNEXでの同時開催の個展 ーour whereabouts・私たちの行方ー の記憶が鮮明なので、 知らずに比較しつつ、 同時開催の意味を考えています。 POLA MUSEUM ANNEXの方は、 会場の大きさを生かして、 平面、立体作品を取り混ぜ、 中村萌の世界を設え、 世界観を漂せるインスタレーションでしたが、 こちら、ギャラリー椿会場では、 ...
画廊めぐりノート | 2021.09.27 Mon 04:53
昭和のキャバレー王が築いたコレクション展。美術館に収蔵されるべきレベルの作品群に圧倒され、酔いしれる至福の半日を過ごすこととなりました。 対峙した途端、容易に立ち去ることができなかった作品の一つが鏑木清方の「薄雪」。昨年、木原文庫コレクション展でも10点近い作品を目にしたけれど、描かれた人物の情念が感じられるような、それでいて静謐さを漂わせる画面ははじめて。 実は六曲の「妖魚」こそ目玉だと思って出かけたのです。実際、想像通りの妖しさにたじたじとなってしまったもの...
Un gato lo vio −猫は見た | 2021.09.26 Sun 10:35
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、長橋秀樹個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーRestorationー。 ※復元 会場に貼られたテキストを読むに、 これらの絵画制作が何の復元の試みなのかといえば、 それは、芸術作品の「アウラ」だそうです。 アウラとは、 機械的、デジタル的複製によって芸術作品のコピーの大量生産が 可能になった時代における、 オリジナル作品の価値の力、価値の根拠と 理解すればよいのでしょうか。 そのような前提で改めて作品を観...
画廊めぐりノート | 2021.09.26 Sun 04:42
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、 康世(YASUYO )展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーカプセル(お話ししましょう)ー。 アルミフレキシブルダクトで造形し、 それを古着で覆っています。 古着の三つの大きな塊が会場の床に転がっていますが、 特に制作にあたって、 天地や正面、背面が意識された風は無く、 何だか自然に出来上がったような、 解放された無意味さが漂います。 古着という素材の影響は大きく、 かつてそれを着用していた人の体温が残っているよ...
画廊めぐりノート | 2021.09.25 Sat 04:46
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーゴトウ(中央区銀座1-7)では、伊藤彰規展。 会場風景。 展覧会タイトルは、「光、風ーオホーツク」。 青い線は疎らなら、1本1本の葦のようですが、 集まり重なれば、 葦の群生になり、面となり、風景になります。 作家が感じ取った風景も、 線と、線の集積としての面の構成のようで、 風景の捉え方が、 描き方とシンクロして、 ああ、抽象は、 画家のイメージの解体と再構成の場なのだなと、 思い知れます。 オホーツクというキーワードから始まる創作は...
画廊めぐりノート | 2021.09.24 Fri 05:14
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7)では、 中村 萌展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー私たちの行方ー。 楠などの丸太から削り出し、 油絵具で彩色した立体作品。 モチーフは性別が不明の幼児のようで、 頭部のみを大きく造っています。 特徴的な被り物の中から顔が見えています。 頭頂には、小人や樹木の枝が生えています。 切れ長の小さな目は、 閉じられていたり、 視点の定まらない空を漂っています。 見方を変えれば、 被り物である世界...
画廊めぐりノート | 2021.09.23 Thu 05:12
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Gallery G2(中央区銀座1-9)では、ZIBEZI展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーEarthー。 ぱきっとしたポップでグラフィカルな作風。 黒く太い輪郭線内にべたに塗り込まれた 鮮やかできれいな色合い。 シルクスクリーンの仕事に見えますが、 ペインティングの一点物です。 特定のモチーフはあるものの、 画業はモチーフの再現ではなく、 モチーフから始まる、 オリジナルの造形の探求です。 ディフォルメし過ぎて混沌となる前に、 モチーフの雰囲気が香る様に 作品がモ...
画廊めぐりノート | 2021.09.22 Wed 05:08
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房2・階段下(中央区銀座1-9)では、 弓狩直子(Yugari Naoko)展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーあめつちのうた ‐ その七ー。 刺繍や布地のコラージュによる平面作品。 糸や布には無数の色種があるものの、 作家はあえて色に頼らず、 布の表情や、重ねことによるグラデーションを生かし、 驚くほど豊かな抒情が生まれています。 なるほど、このような可能性もあるのだなと、 作家の柔軟で自由な感性に感心します。 近い表現に水墨画がありますが、 水墨画の...
画廊めぐりノート | 2021.09.21 Tue 04:44
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1(中央区銀座1-9)では、遠藤竜太展。 会場風景。 描かれたのはヒトですが、 確かに強く漂う何かは実感されるものの、 どうやら人の姿形を描いた様ではなく、 では、ヒトの何を、何事を描いたのかと、 改めて画面に向かい合います。 そのような緊張感は「緩い抽象表現」では 望みようもなく、 今、ここでのこの時間には得難い質量があります。 自身は何かの意味を表すではなく、 ヒトであること以外の、 何ものも意味しない 「存在」であるということが直感されるな...
画廊めぐりノート | 2021.09.20 Mon 04:44
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