JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY枝香庵(中央区銀座3-3)では、木下晋展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー生の脱皮の証しー。 対象を鉛筆だけで克明に執拗に描き抜くことで、 画面は具象画、人物画というカテゴリーを超えた、 生々しさの出現になっています。 病んだ人、老いた人がモチーフで、 病や老いが、 その肉体を容赦なく変容させている現実、 その精神を追い込む現実を 容赦のない冷静さで描いています。 観る側は描かれたことと、画業の重さ、密度に、 同時に圧倒され、 なすすべも...
画廊めぐりノート | 2021.10.01 Fri 05:12
JUGEMテーマ:美術鑑賞 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、 村上 早(MURAKAMI Saki )展。 会場風景。 作家が絵画(版画)という手段で 表現を試みる場合、 表現したいテーマ~モチーフに出会ったことが 動機なのか、 表現(制作)することそのものが動機で、 テーマ~モチーフは目的に沿って 見出されたのかは、 作家によって様々のでしょうが、 村上 早の場合は、 表現(発散)せざるを得ないテーマがあって、 銅版画はその手段であったと思われます。 深くは立ち入れませんが、 人...
画廊めぐりノート | 2021.09.30 Thu 04:55
JUGEMテーマ:美術鑑賞 OギャラリーUP・S(中央区銀座1-4)では、 嶋 恵美子展。 会場風景。 展覧会タイトルは、「景ー追憶」。 ジャクソン・ポロック的な オールオーヴァーな抽象表現のようですが、 これらの作品には、 中央と周囲、地と図が込められているようです。 ひたすら単線が重ねられていますが、 無意識下の作業ではなく、 画面全体で、なにがしかの状態を生み出すよう、 様々な線種、線色が使い分けられています。 それが何なのかは、 知る由はありませんが、 何かがあるに違...
画廊めぐりノート | 2021.09.29 Wed 05:16
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、杉本奈奈重展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー部屋からー。 木版による抽象表現。 感情や、思い、感覚は、 確かに、明確に自覚できるものの、 色や姿形を持ちません。 一方で、それらの絵画のためには、 色や姿形に仮託せざるを得ず、 そのギャップへの戸惑いが、 そのまま写し取られたようです。 作品は、 作家が一人で過ごす部屋の時間の ろ過のようです。 線の絡み合いや、手の残像は、 図像ではなく、 ニュアンスの深...
画廊めぐりノート | 2021.09.28 Tue 05:06
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー椿(中央区京橋3-3)では、中村 萌展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーinside usー。 1時間ほど前に鑑賞した、 POLA MUSEUM ANNEXでの同時開催の個展 ーour whereabouts・私たちの行方ー の記憶が鮮明なので、 知らずに比較しつつ、 同時開催の意味を考えています。 POLA MUSEUM ANNEXの方は、 会場の大きさを生かして、 平面、立体作品を取り混ぜ、 中村萌の世界を設え、 世界観を漂せるインスタレーションでしたが、 こちら、ギャラリー椿会場では、 ...
画廊めぐりノート | 2021.09.27 Mon 04:53
昭和のキャバレー王が築いたコレクション展。美術館に収蔵されるべきレベルの作品群に圧倒され、酔いしれる至福の半日を過ごすこととなりました。 対峙した途端、容易に立ち去ることができなかった作品の一つが鏑木清方の「薄雪」。昨年、木原文庫コレクション展でも10点近い作品を目にしたけれど、描かれた人物の情念が感じられるような、それでいて静謐さを漂わせる画面ははじめて。 実は六曲の「妖魚」こそ目玉だと思って出かけたのです。実際、想像通りの妖しさにたじたじとなってしまったもの...
Un gato lo vio -猫は見た | 2021.09.26 Sun 10:35
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALERIE SOL(中央区銀座1-5)では、長橋秀樹個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーRestorationー。 ※復元 会場に貼られたテキストを読むに、 これらの絵画制作が何の復元の試みなのかといえば、 それは、芸術作品の「アウラ」だそうです。 アウラとは、 機械的、デジタル的複製によって芸術作品のコピーの大量生産が 可能になった時代における、 オリジナル作品の価値の力、価値の根拠と 理解すればよいのでしょうか。 そのような前提で改めて作品を観...
画廊めぐりノート | 2021.09.26 Sun 04:42
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、 康世(YASUYO )展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーカプセル(お話ししましょう)ー。 アルミフレキシブルダクトで造形し、 それを古着で覆っています。 古着の三つの大きな塊が会場の床に転がっていますが、 特に制作にあたって、 天地や正面、背面が意識された風は無く、 何だか自然に出来上がったような、 解放された無意味さが漂います。 古着という素材の影響は大きく、 かつてそれを着用していた人の体温が残っているよ...
画廊めぐりノート | 2021.09.25 Sat 04:46
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーゴトウ(中央区銀座1-7)では、伊藤彰規展。 会場風景。 展覧会タイトルは、「光、風ーオホーツク」。 青い線は疎らなら、1本1本の葦のようですが、 集まり重なれば、 葦の群生になり、面となり、風景になります。 作家が感じ取った風景も、 線と、線の集積としての面の構成のようで、 風景の捉え方が、 描き方とシンクロして、 ああ、抽象は、 画家のイメージの解体と再構成の場なのだなと、 思い知れます。 オホーツクというキーワードから始まる創作は...
画廊めぐりノート | 2021.09.24 Fri 05:14
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1-7)では、 中村 萌展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー私たちの行方ー。 楠などの丸太から削り出し、 油絵具で彩色した立体作品。 モチーフは性別が不明の幼児のようで、 頭部のみを大きく造っています。 特徴的な被り物の中から顔が見えています。 頭頂には、小人や樹木の枝が生えています。 切れ長の小さな目は、 閉じられていたり、 視点の定まらない空を漂っています。 見方を変えれば、 被り物である世界...
画廊めぐりノート | 2021.09.23 Thu 05:12
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