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JUGEMテーマ:美術鑑賞 Oギャラリー(中央区銀座1-4)では、古山浩一展。 会場風景。 強力な筆力があれば、 画面の上で、 自由自在に演ずることができます。 シナリオを練り、キャスティングし、演出し、 舞台装置をセッテングし、 幕が開きます。 演劇などの時間芸術に対し、 絵画は空間芸術ですが、 古山浩一の感性と力業は、 様々なものが融合された場面というより、 一気に物語へと広がります。 絵画に対する信頼が成り立てば、 抽象表現は人間の明確な別の言葉となる。...
画廊めぐりノート | 2021.08.08 Sun 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 藍画廊(中央区銀座1-5)では、みわはるき展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー幻惑の森 IIー。 単色の地に、単色の有機的な形が、 画面上半分に置かれます。 紫色の、形の輪郭線から、 画面、下方に向かって幾筋もの雫が流れ落ちています。 以上が、各作品共通の成り立ちです。 個々の差異は、 地と図の色、図の形、雫の様子です。 図は作家の意識によって形を成しますが、 雫の様子は恣意的な自然現象です。 自然現象を絵画化するために、 作家はその発生の場...
画廊めぐりノート | 2021.08.07 Sat 05:10
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ひのつみ画廊(中央区銀座1-9)では、中山智介展。 会場風景。 絵画の目的は、 画家が見た事象を、 感じた事象へ置き換える事。 その時に、 誰にとっても画家と同じく感じられるように、 美というエッセンスを顕すこと。 中山智介の作品を鑑賞する深い喜びは 画家が描いてくれたお陰で、 日常に潜んでいた美への驚きに、 素直に共感できることです。 「都会の渓谷」 雑多な街並みも、光と陰でろ過すれば、 このような奥深い造形美が見えてきます。 「鍵」 扉にぶ...
画廊めぐりノート | 2021.08.06 Fri 04:45
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房1・階段下(中央区銀座1-9)では、吉田公美展。 階段下会場風景。 彫刻を表現の手段にする場合、 実体としての何かを造らなければならないのですが、 実体になってしまった途端に、 表現ではなく、表現の結果になってしまうなら、 形として完結させてしまうことに、 リスクがあるのかもしれません。 形が完結した途端に、 作家だけの言葉ではなく、 一般的な言葉を語り始めるなら、 完結の手前のどこかでフェードアウトすることで、 余韻を残すことに意味があるよう...
画廊めぐりノート | 2021.08.05 Thu 04:36
JUGEMテーマ:美術鑑賞 巷房2(中央区銀座1-9)では、森谷謙一郎展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーはくしー。 会場の手前のホールから、 開いた扉越しに会場を見ると、 大きな紙飛行機が浮いています。 飛んでいる一瞬の場面が、 空間ごと、ここに取り込まれたようです。 これまでのたくさんの鑑賞体験の中で、 このように、会場の外が、 鑑賞のベストポジションだと思われるのは、 珍しい事例です。 なぜなら、会場に入った途端、 意識はオブジェの観察に切り替わったことに、 気付いた...
画廊めぐりノート | 2021.08.04 Wed 04:50
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリーQ(中央区銀座1-14)では、田中ヒデキ展。 会場風景。 体の一部の器官だけが再現的に造られ、 漆で黒く仕上げられています。 それ以外の部分は藤で編まれた、 有機的、流動的な不思議な形態です。 ある感覚に神経が集中すれば、 それ以外の感覚は自覚されず、 生命を維持する組織に過ぎなくなる。 そのような、 コントロールしようもない 不確かな自身の感覚の造形化のようです。 造形は「 何かのかたち」への制約に屈することなく、 ただ造形であること...
画廊めぐりノート | 2021.08.03 Tue 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー檜 e・F(中央区京橋3-9)では、飯田秀夫展。 会場風景。 最初に箔が貼られ、場が作られます。 アクリル絵の具や顔料は、 刷毛やスキージーで、動きを与えられ、 物質として、色として、 様々な振る舞いをしますが、 作家の意図と自然現象が混在し、一体化され、 この画面上だけの出来事となります。 観る側は、 適度に手を加え、 適度に放置された庭を訪れるようで、 色々な響き合いを味わうことになります。 画面を彷徨(さまよ)うことは、 心許ない心...
画廊めぐりノート | 2021.08.02 Mon 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ギャラリー麟(中央区京橋2-6)では、鈴木淳夫展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー彫る絵画 – 銀ー。 絵画は二次元上の表現なので、 特にキャンバス上に筆と絵の具を使って描くのが必須ではなく、 観る側が認識できる図像が平面上にあればいいのですが、 多くの場合、 正面から鑑賞することが前提になっています。 鈴木淳夫の作品は、 遠目はエンボス調の銀色の面で、 中景で、江戸小紋のような無数の円が見えてきて、 近景で、円は球体の穴であり、 穴には色の層...
画廊めぐりノート | 2021.08.01 Sun 05:05
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY.b.TOKYO(中央区京橋3-5)では、山ノ内陽介展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーMindfulnessー。 作品には3種の技法が認められます。 一つ目は、肖像画の顔の部分を荒々しく塗りつぶす画法。 色面ではなく、太い線が顔の上を走ります。 二つ目は、純粋な幾何学模様。 あるパターンが繰り返されますが、 人の手は文様的厳密さに対応せず、 恣意的に揺れ動きます。 三つ目は、絵画を皮として扱う作品。 絵画は表皮に過ぎないことは、 誰もが認識してい...
画廊めぐりノート | 2021.07.31 Sat 04:50
JUGEMテーマ:美術鑑賞 アートスペース羅針盤(中央区京橋3-5)では、 秋葉真由子個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーくだらないことの中にー。 色合い、肌合い、ミニマルへの志向、 描かれたことより、 その奥の深淵が見えてくることなどで、 これらの画業のベクトルの遥か先に、 香月泰男がほかに見えるようです。 会場の一番大きな壁の「夢のなかへ」。 グラフィカルに単純化された図像は、 犬と人が添寝している様子。 筆者も人生のほぼ全期、家犬がいますので、 この、顎を下から見たとき...
画廊めぐりノート | 2021.07.30 Fri 05:08
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