JUGEMテーマ:美術鑑賞 Tokyo International Gallery(品川区東品川1-32-8)では、 Everything but…展。 友沢こたお、一林保久道、熊倉涼子の3人展。 友沢こたおの展示エリア。 「スライム」は、 べとつかない程度の粘性と、冷たく湿った感触がある 半固形の物体です。 色や透明度は作り方によって自在で、 特に用途はないものの、 視覚、触覚的に刺激的な玩具?です。 それが顔にたっぷりと盛り付けられている状況が、 写真的リアリズムで描かれています。 ルネ・マグリッドの作品の...
画廊めぐりノート | 2021.06.06 Sun 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 YUKIKOMIZUTANI(品川区東品川1-32-8)では、 能條雅由(のうじょうまさよし)個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーStillnessー。 画家がある風景に出会い、 そこに美的な要素を感じ取り、 その要素を絵画(二次元)に置き換えようと発想した場合、 多くの画家は見た通りの風景の再現を試みますが、 確かに見えている実体は極めて重要な足掛かりなのだが、 画家自身が刺激を受けたのは、 どうもそこではないという予感があるなら、 忠実な再現以外の方法の絵画化...
画廊めぐりノート | 2021.06.05 Sat 04:48
JUGEMテーマ:美術鑑賞 MAKI Gallery/天王洲?(品川区東品川1-32-8)では、 マリウス・ブルチーア展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーThe Far Sound of Citiesー。 大きな画面に具象的に描かれた群像。 モデルは若者たち。 舞台が入念に設えられていて、 それに合わせて、登場人物もドレスアップしています。 フォーマルな堅苦しさはないものの、 浮き浮きした盛り上がりもなく、 重い空気が漂う中で、 私たちはご機嫌なんだよ、 という見え透いた仮面をかぶりつつ、 モデルたち...
画廊めぐりノート | 2021.06.04 Fri 04:38
JUGEMテーマ:美術鑑賞 純画廊(中央区銀座1-9)では、水口かよこ木版画展。 会場風景。 木版画ならではの、 イラスト風のかちっとした構成。 木版画ならではの、 穏やかで、柔らかな色調。 絵画という空間を生みだす感性が独特です。 例えば「イロドリ#1」では、 黄色いワンピースの少女の後ろ姿なのですが、 ワンピースの柄の鳥や草花と、 壁紙の柄の草花が、 よく考えてみれば、不思議なことに、 等価に連続的に描かれていて、 その接点に、 絵柄ではない実態として小鳥が描かれています。 ...
画廊めぐりノート | 2021.06.03 Thu 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 GALLERY枝香庵(中央区銀座3-3)では、泉澤 守展。 会場風景。 抽象表現ですが、 抽象化させるために無理をしていないというか、 描きたいことを描いてゆくと、 自然にこのような絵画になったという趣で、 だから、観ていても、 内面の叫びが漏れ伝わるような重さはなく、 こちらも自然体で居られる心地良さがあり、 何だかわかるようなあ、的な、 詩を読み味わった後の感覚に似ています。 余程力のある画家と思われますが、 1948年に高崎市に生まれ、 多摩美術大学に進...
画廊めぐりノート | 2021.06.02 Wed 05:07
JUGEMテーマ:美術鑑賞 Gallery-58(中央区銀座4-4)では、水上 綾展。 会場風景。 このような具体的な姿形や、 画家の、心の動き~手の動き~筆跡が認められない、 同じ調子で、同色系で塗り込められた画面を 前にすると、 観る側は、 霧の中で湖水にぽつんと浮かぶボートにいるようで、 回りには空気があり、 足の下にはうねり動く大きな水があり、 そのような実態と、 実態として存在しない何かの予感が、 入り混じる困惑に包まれます。 水上 綾も、簡単に描けるものを描くことを目的と...
画廊めぐりノート | 2021.06.01 Tue 04:54
JUGEMテーマ:美術鑑賞 StepsGallery(中央区銀座4-4)では、勝又豊子展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ー不在の向こうー。 (恐らく)錆止め塗装が施されたスチールのフレームに、 モノクロの平面作品。 遠目ではドローイングに見えますが、 印画紙にプリントされた写真作品です。 では、意図的にピントをずらしたり、 パソコン上で画像処理した結果かというと、 この作品をめぐる事情はそう単純ではありません。 むしろ、作品に至る道程そのものが 作品の目的なのかもしれません...
画廊めぐりノート | 2021.05.31 Mon 04:47
JUGEMテーマ:美術鑑賞 コバヤシ画廊(中央区銀座3-8)では、福市幸子展。 会場風景。 キャンバス上にアクアオイル(水に溶ける油絵の具)で描かれた 抽象表現。 具体的に認識できる色形のない、 ほとばしる絵具の飛沫や、 勢いのあるタッチで覆われた画面ですが、 民俗伝承のような作品名は 具体的な事象を語っています。 もちろん、説明や絵解きのための要素は皆無で、 作品名が示すイメージは、 画家の画業の起爆剤、発火材のようで、 観る側も一緒に飛び出してゆく感じです。 青系の暗い...
画廊めぐりノート | 2021.05.30 Sun 05:29
JUGEMテーマ:美術鑑賞 ゆう画廊(中央区銀座3-8)では、河口 聖 個展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーRecollectionー。 ※思い出すこと、想起、回想、記憶 画面の構成はミニマルですが、 肌合いは古い城下町の土塀のような、 深みあるテクスチャーです。 鑑賞のスタンスとして、 理解を諦めた 眺めるだけの気楽さと、心地良さがあります。 記憶は曖昧で、 それに色形を与えようとすると シンプルにならざるを得ないが、 記憶にまつわる空気や時間は 複雑であるという成り...
画廊めぐりノート | 2021.05.29 Sat 04:55
JUGEMテーマ:美術鑑賞 OギャラリーUP・S(中央区銀座1-4)では、成田雅子版画展。 会場風景。 展覧会タイトルは、ーIt's color and shapeー。 透明ガラスのコップは 身近な存在ながら、 なかなか面白い奥深さがあります。 空の状態、何かに満たされた状態。 満たされたものが歪んで見える様子は、 日常の向こうに潜んでいる、 非日常的な時間と空間が、 何かの拍子に露わになったような、 軽い刺激的な驚きがあって、 しばし恍惚と見入ってしまいます。 ※筆者だけか。 恐らく成田雅...
画廊めぐりノート | 2021.05.28 Fri 05:05
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