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知性の実用的な側面について指摘している。 芸術的知性の能力が、人々の中から急激に喪われていくことについて・・・老婆心ながら、やはり多少心配している。 例えば芸術というものが全くエンターテインメントの中に埋没してしまうこととか、或いは最も賢い人々が社会の大多数の人たちの、実生活との繋がりを見失ってしまうこと、などを。 グレタ・トゥンベリに対する大人たちの猛烈な口撃を見たとき、私はそのことを悲しく思った。 少女が可哀想だと思ったのではなく、そ...
夜沌舎 雑記 | 2021.10.07 Thu 20:06
文章によって他者を納得させるための最も簡単な方法は、センテンスの後に著名人の名前を書き記すことである。 − アルベルト・アインシュタイン(1879-1955) 私は多分、自分の人生の中で、一貫して言葉を芸術的なものとして受け止め扱ってきた。 文字との関わりの始まりは絵本で、次に子ども向けの童話の本だった。「幸福の王子」とか「みにくいアヒルの子」が好きだった。物語の倫理道徳の、その美しさに惹かれたのだ。 10代の中頃から詩を書くことを覚えたが、押韻とか文字...
夜沌舎 雑記 | 2021.10.06 Wed 17:22
最近、「声がでかい」とか「圧が強い」という言い回しを聞くようになった。ネガティブな意味合いである。 使われる場面から考えると、ニュアンスとしては「ある人が、それに相応しい学識や地位を持っていない(ように思われる)にも関わらず、はっきりとした意志や意見を表出する能力を発揮している様子」だろうか。 またこの言い回しの裏側には、発言する本人の側の「私だって同じかそれ以上の知識/地位があるにも関わらず、あのように意志表出をすることはできそうにない」という微妙な不全感も透...
夜沌舎 雑記 | 2021.10.05 Tue 20:21
人間が持続可能な社会を築けないのは、ある意味で自意識のせいである。 言語機能から生じる「私」概念が、我々の本能的なエゴイズムを過剰に強化する結果、私達は世界から孤立し、孤立するが故に自らの内に際限なく富をため込もうとしてしまう。 こうした肥大しすぎた自意識の問題は、時と共に次第に顕著になってきているのではないかと思う。 人権という概念が開発されたこととか、社会が豊かになったために、人々の多様な自由な生き方が許されるようになったことなどが背景にある...
夜沌舎 雑記 | 2021.10.03 Sun 07:47
本体のWebサイトの、電子書籍の項目に一冊追加した。 これはもうずっと以前のサイトでブログ記事として公開していたもので、それを発掘して、内容はほとんど手を入れないまま、ひとつのファイルとしてまとめた。 当時、これからの宗教は集団宗教から個人宗教に移り変わっていくだろうと考え、そのささやかな受け皿にでもなればと思って作ったものだった。 変わった内容としては、一人カラオケの作法的なものが書いてあったりすることだろうか。 縁あって、カラ...
夜沌舎 雑記 | 2021.09.29 Wed 23:18
ブログの内容に社会的なものが増えてきたので、カテゴリを分けた。 年齢相応に小難しくなったというか、偏屈になるものだな、と何となく思った。 最近、社会の分断と対立のことを続けて書き連ねている。 どうしようもなく発生する人間の哀れな騒乱、混乱、無為、邪推、憎悪について書いている。 その宿業について。宿命について。因果について必然について。 だが私は、ペシミストになった訳ではない。 私は社会における人々の生き方の、そ...
夜沌舎 雑記 | 2021.09.27 Mon 19:32
社会の格差が固定されてくると、生まれつき資本のある人間は、努力や才能に関わらず成功し権力を持つようになる。 それは呪いのようなものだ。 親や周囲の期待に照らされて、そうした道を歩むことが当然と思われてくる。 だが受け継いだ資産や人脈、権力などを行使するときに、思わぬ落とし穴がある。 富の運用は社会的な手続きだが、その社会との接点に危険が潜んでいる。 社会には貧しい者たちの苦しみと怨嗟が渦巻いており、社会との接続というのはつ...
夜沌舎 雑記 | 2021.09.17 Fri 00:11
個人主義と集団主義の対立のこと。その別の視座。 組織のタイプを2種類に分けてみる。 組織の役割を「課題遂行」とする場合と、「問題解決」とする場合。 この2つのタイプの違いは何かというと、克服すべき障害に対して、能動的か受動的かという点。 課題遂行型の組織は、障害を自ら検査し「課題」(タスク)として発掘する。この場合、”課題”は組織にとって、自分たちが次のステップへ進むための”狩りの獲物”のような位置付けであ...
夜沌舎 雑記 | 2021.08.19 Thu 22:45
人間の悪は、強欲さと言うよりもむしろ、無知と弱さから生ずる。 無知な人は物事を簡単に考えて、その結果周囲の人々をかき乱し、また傷付ける。 弱い人は臆病さから問題を避け、本当にすべきことはせず、代わりに卑しい保身をして、他者をおとしめる。 無知と弱さの結果が、自分の身に手痛い罰となって返ってくる間は、まだ反省の余地がある。 だがそれらの悪が一度社会というものの中に委ねられ、社会を通して拡散されると、無知や弱さは他の諸々の問題と混ざり合い、見え...
夜沌舎 雑記 | 2021.07.29 Thu 20:22
※私は現在、ウィルバーの未訳の大著The Religion of Tomorrowの翻訳を少しずつ進めています。同書の内容への知的準備を整える意味、および、訳書出版への機運を高める意味を込めて、同書の理論的核心に関して現段階で思うこと(とはいえ、かなり突っ込んだ論点であり、ある程度の知識と理解を前提として書いたものですが)を以下に記しておきたいと思います。 2021年7月現在、ケン・ウィルバーの著書のうち、「大著」と呼ぶに値する最も新しい作品はThe Religion of Tomorrow...
SHKDのブログ | 2021.07.22 Thu 20:12
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