[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
昨日、ニボルマブ(オプジーボ)の非小細胞肺癌の1次治療としての効果を見た第3相試験「First-Line Nivolumab in Stage IV or Recurrent Non–Small-Cell Lung Cancer」(N Engl J Med 2017;376:2415-26)の結果が報告されましたので勉強しました。 未治療非小細胞肺癌患者における1次治療においてはニボルマブは化学療法に比べて優位性を出すことはできませんでした。患者群はSqが約25%、脳転移症例が12-13%、PD-L1発現レベル50%以上が32-47%となっております。PD-L1の測定は28-8抗体でありペンブロリズマブとは異なるもの...
肺癌勉強会 | 2017.06.23 Fri 12:34
【研究会参加】 6月16日、川崎駅前の「川崎日航ホテル」にて日本イーライリリー主催の「Next Leaders Conference on Lung Cancer in Kawasaki」が開催されました。わたくしも演者として「肺癌に伴う癌性髄膜炎」の演題で約13分30秒話させて頂きました。 ---以下、要約--- ○Take Home Message:「癌性髄膜炎」、疑ったら速やかに「腰椎穿刺」 ○Introduction ・本邦での原発性肺癌による癌性髄膜炎の合併頻度は1.4%程度といわれていたが、肺癌に対する集学的治療の進歩により肺癌患者の生存期間が延長し、癌性髄膜炎にまで至る症...
肺癌勉強会 | 2017.06.19 Mon 05:20
非小細胞肺癌の1-2%に認められるROS1融合遺伝子に対するセリチニブ(ジカディア)の効果を見た「Open-Label, Multicenter, Phase II Study of Ceritinib in Patients With Non–Small-Cell Lung Cancer Harboring ROS1 Rearrangement」(JCO 2017 published on May 18)について勉強しました。 ROS1再構成も一般的に検査できるようになれば、おそらく現時点でEGFR陰性、ALK陰性でPD-L1発現のない患者群は全てこのROS1をチェックすることとなるのでしょう。早く治療選択肢が増えることを望みますが、ROS1においてもクリゾチ...
肺癌勉強会 | 2017.06.14 Wed 00:40
先週、Lancet Oncology誌に、クリゾチニブ治療後でプラチナ併用化学療法後にセリチニブ(ジカディア)のALK陽性非小細胞肺癌に対する効果を見たASCEND5試験「Ceritinib versus chemotherapy in patients with ALK-rearranged non-small-cell lung cancer previously given chemotherapy and crizotinib (ASCEND-5): a randomised, controlled, open-label, phase 3 trial」(Lancet Oncol 2017 (published 08 June 2017))の結果が報告されましたので早速勉強しました。 「ASCEND1」では第1相試験で安全性 「ASCEND2」では...
肺癌勉強会 | 2017.06.12 Mon 01:02
昨日、ALK陽性非小細胞肺癌に対する1次治療としてのクリゾチニブ(ザーコリ)と比較してのアレクチニブ(アレセンサ)の効果を見た国際無作為化オープンラベル第3相試験である「ALEX試験」の結果がNEJMに発表されました。先日、本邦で報告されました「J-ALEX試験」に引き続き、「Alectinib versus Crizotinib in Untreated ALK-Positive Non–Small-Cell Lung Cancer」(NEJM 2017 (published on June 6, 2017))について勉強しました。 本研究の結果を拝見すると、ALK陽性非小細胞肺癌の1次治療はアレクチニブを選択するこ...
肺癌勉強会 | 2017.06.07 Wed 17:55
【研究会参加】 5月24日、横浜中華街の「ホテルニューグランド」にて中外製薬主催の「Chugai Lung Cancer Seminar 2017 in KANAGAWA@ホテルニューグランド」が開催されました。 今後は当ブログ「肺癌勉強会」でも、論文抄読のみではなく研究会や学会での肺癌に関連する勉強内容も報告したいと考えています。 内容は「EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌の治療戦略」「Bevacizumabの基礎」「脳転移症例」「Erlotinib+Bevacizumab併用療法」について焦点を当てて議論しました。当院でもERL+BEV併用療法(AT療法)の使用は限...
肺癌勉強会 | 2017.05.26 Fri 02:03
ALK陽性非小細胞肺癌の1次治療での標準治療を変えた本邦での「J-ALEX試験」が昨日のLancet誌に掲載されました。「Alectinib versus crizotinib in patients with ALK-positive non-small-cell lung cancer (J-ALEX): an open-label, randomised phase 3 trial」(2017 Lancet(Published online May 10, 2017))について勉強しました。 ALK阻害薬で未治療のALK陽性非小細胞肺癌に対して、クリゾチニブ(ザーコリ)に比較してアレクチニブ(アレセンサ)は圧倒的な効果の差と安全性を示す結果となっています。さらに本文中で...
肺癌勉強会 | 2017.05.12 Fri 00:55
GW中も新しい「成人肺炎診療ガイドライン2017」が呼吸器学会から届いて勉強していました。もちろん肺癌の論文も欠かさず目を通しています。先日勉強しました吸入ステロイドを使用しているCOPD患者の結核や肺炎併発時の肺癌のリスクについての台湾からの論文「Cancer Post-inhaled corticosteroid pulmonary tuberculosis and pneumonia increases lung cancer in patients with COPD」(BMC Cancer 2016;16:778)について勉強しました。 なかなか交絡因子も多く解釈に難儀しますが、結核や肺炎併発したCOPD群は肺癌発症リスクが高...
肺癌勉強会 | 2017.05.08 Mon 07:59
先日のJCO2017に掲載されましたEGFR陽性非小細胞肺癌患者の脳転移に対して、放射線治療(SRSあるいはWBRT)がよいかEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)がよいかを検討した「Management of Brain Metastases in Tyrosine Kinase Inhibitor–Naive Epidermal Growth Factor Receptor–Mutant Non–Small-Cell Lung Cancer: A Retrospective Multi- Institutional Analysis」(JCO 2017;35:1070-77)について勉強しました。結果ではSRSを行いEGFR-TKIにつなげる方が最も長い全生存期間につながったと結論付けられ...
肺癌勉強会 | 2017.05.02 Tue 05:47
呼吸器学会中ですが、患者さんはいつも通り来院されますし入院もしているので学会中に化学療法も気管支鏡も通常通り行います。朝に学会参加、昼に気管支鏡と化学療法、夕方からまた学会参加のような生活です。。。 今年の学会でも紹介されておりましたが、ヨーロッパでの試験である「Erlotinib and bevacizumab in patients with advanced non-small-cell lung cancer and activating EGFR mutations (BELIEF): an international, multicentre, single-arm, phase 2 trial」(2017 Lancet Respir Med (published online April 10,...
肺癌勉強会 | 2017.04.22 Sat 20:41
全223件中 101 - 110 件表示 (11/23 ページ)