[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
内科で見る進行肺癌患者さんは脳転移検索のために頭部造影MRIで評価をします。転移性脳腫瘍を認めれば予後にも関わる上に、治療方針も変わることがあるため注意深く評価しています。 本研究では比較的脳転移の少ない扁平上皮肺癌に絞ってその脳転移の検索についての研究を行っております。「Incidence of Brain Metastasis at the Initial Diagnosis of Lung Squamous Cell Carcinoma on the Basis of Stage, Excluding Brain Metastasis」(JTO 2015 Dec)?期ではMRIはルーチーンでなくてもよいかもしれません。 ...
肺癌勉強会 | 2016.02.12 Fri 22:04
血管新生阻害薬としてラムシルマブramucirumab(サイラムザ、イーライリリー)が開発されており肺癌への研究も進んでおります。ラムシルマブは血管内非増殖因子受容体VERFR-2の細胞外ドメインを標的とするヒトIgG1モノクローナル抗体であり、REVEL試験では2次治療でのドセタキセルとの併用で有効性を示しております。今回は1次治療でのラムシルマブの併用について「A Phase II, Open-Label Study of Ramucirumab in Combination with Paclitaxel and Carboplatin as First-Line Therapy in Patients with Stage IIIB/IV No...
肺癌勉強会 | 2016.02.11 Thu 23:08
早期肺癌に対して外科の先生に手術を日々お願いしています。しかしながらCOPDがあることで手術が困難であったり、術後合併症で難渋してしまったり、切除後の肺機能が著明に低下したりして我々を悩ませることがあります。そこで呼吸リハビリで大変救われることがあります。肺癌に対する呼吸リハビリの効果の報告は少ないですが、その有用性が明らかになりつつあります。今回は肺癌手術前の術前理学療法の効果として「 Influence of Pulmonary Rehabilitation on Lung Function Changes After the Lung Resection for Primary Lung C...
肺癌勉強会 | 2016.02.07 Sun 01:15
現在、多くのEGFR関連の薬剤が開発研究されています。Pfizer社が開発しているEGFR/HER2/HER4を含むHERファミリーチロシンキナーゼ阻害薬であるダコミチニブdacomitinib(PF-00299804)もその一つです。エルロチニブ(タルセバ)とその効果を比較検討した「Dacomitinib versus erlotinib in patients with EGFRmutated advanced nonsmall-cell lung cancer (NSCLC): pooled subset analyses from two randomized trials」(Annals of Oncology 2016)に報告されましたので勉強します。効果はエルロチニブとは差が認められま...
肺癌勉強会 | 2016.02.06 Sat 01:12
非小細胞肺癌の治療の決定にはEGFR遺伝子変異の結果が(当たり前ですが)重要なようです。EGFR遺伝子変異不明患者に化学療法→ゲフィチニブとゲフィチニブ単独治療は効果に差を認めなかったとする「Pemetrexed plus Cisplatin followed by Gefitinib Maintenance Therapy versus Gefitinib Monotherapy in East Asian Never-Smoker Patients with Locally Advanced or Metastatic NonSQ NSCLC: Final OS Results from a Randomized P3 Study」(Journal of Thoracic Oncology 2016)の報告を読みました。EGFR不明群に...
肺癌勉強会 | 2016.02.06 Sat 01:10
ゲフィチニブ(イレッサ)やエルロチニブ(タルセバ)などのEGFRチロシンキナーゼ阻害薬を使用している時に病勢進行を認めることがあります。まだ少しは効果があるだろうとか、フレア現象が気になる、などの理由でゲフィチニブやエルロチニブを使用しながら化学療法を検討したことがあります。今回はゲフィチニブで病勢が進行した後に、ゲフィチニブを併用しながら化学療法を行ったIMPRESS試験「Gefitinib plus chemotherapy versus placebo plus chemotherapy in EGFR-mutation-positive non-small-cell lung cancer after progress...
肺癌勉強会 | 2016.02.02 Tue 00:04
10年前に比較して、大細胞神経内分泌腫瘍(LCNEC)と診断される方は多いような印象を受けます。消化器やその他の神経内分泌腫瘍と肺癌は分類も異なるようですが、NECやNETといった神経内分泌腫瘍の分類が整ってきております。LCNECの臨床的特徴を示した論文は少ないですが、2015年にERJに「Clinical features of large cell neuroendocrine carcinoma: a population-based overview」(Eur Respir J 2015(epub ahead of print))が報告されたので勉強します。基本的には小細胞肺癌に準じて抗癌剤治療を行っていますが、中...
肺癌勉強会 | 2016.02.01 Mon 20:44
癌の発生や増殖に関連する遺伝子をドライバー変異driver mutationと呼びますが、KRAS変異が古くから知られております。EGFRやALKが発見され、その全貌が徐々に明らかになってきておりますが、現在本邦の肺腺癌における遺伝子変異はEGFRが多く、KRASは約10%程度ではないかと考えられております。欧米ではEGFRよりもKRASが多いといわれております。 そこで、KRASの臨床的特徴を検討した「Correlation between KRAS mutation status and response tochemotherapy in patients with advanced non-small cell lung cancer」(Lu...
肺癌勉強会 | 2016.01.31 Sun 02:26
2012年Nature Medicine誌に肺癌の新しい原因遺伝子としてRET融合遺伝子が示されています(Nat Med 2012;18:375-377)。教科書的には10番染色体に存在するKIF5BとRETの遺伝子が染色体逆位をとって融合したものがRET融合遺伝子とされています。 RET融合遺伝子は過去の報告では非小細胞肺癌の約1%程度であるとされています。現在、本邦でもがんセンターなどの癌拠点病院を中心に稀な遺伝子異常の肺癌についてのデータを収集しているところと伺っています。今回はそのRET融合遺伝子陽性肺癌の特徴について検討した「Clinicopathologi...
肺癌勉強会 | 2016.01.30 Sat 16:59
扁平上皮肺癌に対する化学療法は、選択肢が少なく、エビデンスのある報告が数多くありません。現在肺癌学会の肺癌診療ガイドラインでは扁平上皮肺癌の2次治療以降はドセタキセルと「エルロチニブ単剤の投与を行うことを考慮してもよい(推奨グレードC1)」となっております。もちろん間質性肺炎などのリスクを考えることは大事ですが、2次治療として考慮されるEGFRチロシンキナーゼ阻害薬となっております。 今回はアファチニブafatinib(ジオトリフ)の扁平上皮肺癌に対する効果を見たLUX-Lung8試験「Afatinib versus erlotini...
肺癌勉強会 | 2016.01.22 Fri 01:18
全223件中 171 - 180 件表示 (18/23 ページ)