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アファチニブafatinib(ジオトリフ)の研究結果LUX-Lung7がESMOのプレスリリースにも掲載されています。1次治療でも今後使用できる可能性を示唆しています。そのうち、当ブログでも取り上げたいと考えています。今回はアファチニブ+セツキシマブcetuximab(アービタックス)の併用療法について「Dual Inhibition of EGFR with Afatinib and Cetuximab in Kinase Inhibitor–Resistant EGFR-Mutant Lung Cancer with and without T790M Mutations」(Cancer Discov 2014;4;1036–45)を勉強しました。 2つのEGFRに作用す...
肺癌勉強会 | 2016.01.13 Wed 09:37
ラムシルマブ(サイラムザ)の報告第2弾で、既存の化学療法に対するラムシルマブの上乗せ効果を見ております。本論文「Phase 2, Randomized, Open-Label Study of Ramucirumab in Combination With First-Line Pemetrexed and Platinum Chemotherapy in Patients With Nonsquamous, Advanced/Metastatic Non–Small Cell Lung Cancer」(Cancer 2015;121:883-892)では明らかな無増悪生存期間の延長効果は認めませんでしたが、病勢コントロール率で有意差を認めました。今後もこのような既存の化学療法に血管新生阻害薬を併用する...
肺癌勉強会 | 2016.01.11 Mon 14:11
先日も書きましたが、呼吸器外来ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺気腫の方を数多く診察します。肺癌患者さんにおいても、肺機能検査を行うとCOPDに合致(1秒率70%未満)であったり、X線やCTで気腫性変化を認める方を多くお見掛けします。COPD合併(あるいは気腫合併)肺癌が注目されています。そこで肺癌とCOPDや肺気腫の影響を検討した「Impact of COPD and emphysema on survival of patients with lung cancer: A meta-analysis of observational studies」(Respirology 2015, Dec(Epub print ahead))を勉強しました。 &n...
肺癌勉強会 | 2016.01.11 Mon 14:08
肺癌患者さんは定期的に腫瘍マーカーを採血で測定します。病勢の進行予測に使用することもありますが、ほかの要因でも上下することがあり、腫瘍マーカーだけに捕らわれないことが重要と考えています。また転移性脳腫瘍は予後不良因子であり、何かのマーカーで転移が予想でき早期に対応できればとも考えています。 先日報告されました「Serum Biomarkers Associated with Clinical Outcomes Fail to Predict Brain Metastases in Patients with Stage IV Non-Small Cell Lung Cancers」(PLoS ONE 2016;11:e0146063)では血清腫瘍マ...
肺癌勉強会 | 2016.01.07 Thu 15:25
呼吸器内科医は肺癌患者さんも数多く拝見致しますが、COPD(肺気腫や慢性気管支炎など「慢性閉塞性肺疾患」)の患者さんも診察します。過去の研究で日本には500万人のCOPD患者が潜在的に存在することが示されています。COPDの原因はほとんどが喫煙であり、喫煙による肺癌はEGFRやALKなどの遺伝子変異が少ないことも臨床的にはよく知られた事実です。 しかしながら実際にCOPD患者群と非COPD患者群で遺伝子変異について検討した報告は少なく、先日発表された「Chronic Obstructive Pulmonary Disease- Related Non-Small-Cell Lung ...
肺癌勉強会 | 2016.01.07 Thu 00:05
JUGEMテーマ:肺癌 呼吸器内科医のCUTE-Tです。医師11年目になります。 市中病院で日々、肺癌、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息、肺炎、間質性肺炎などと戦っています。 とくに「肺癌」に関しては病態の解明や新規薬剤の開発が目まぐるしく、常々勉強が必要と考えています。 主要な論文は今までも目を通してきたと思っていますが、特にまとめてきたことはないので今年から記録(ブログ)に残そうと考えています。 今は研修医や専修医の先生を教える立場にもあるので、一人勉強会で自分のためのブ...
肺癌勉強会 | 2016.01.06 Wed 16:46
先日勉強した「LUME-Lung1試験」を受けて本邦でもニンテダニブnintedanibの臨床試験が報告されています。ニンテダニブはVEGFR1-3、FGFR1-3、PDGFRα,β、RETを標的とするチロシンキナーゼ阻害薬です。今回は非小細胞肺癌に対する2次治療としてドセタキセルと併用した第1相試験で「Tolerability of Nintedanib (BIBF 1120) in Combination with Docetaxel: A Phase 1 Study in Japanese Patients with Previously Treated Non–Small-Cell Lung Cancer」(J Thorac Oncol 2015;10:346–352)を勉強したいと思いま...
肺癌勉強会 | 2016.01.05 Tue 15:29
殺細胞性の抗癌剤の補助的に血管新生阻害薬が使われることがあります。現在、肺癌に対してはベバシズマブbevacizumab(アバスチン)が使用できますが、進行/再発胃癌に対してラムシルマブramucirumab(サイラムザ、イーライリリー社)が承認されています。肺癌に対してもいくつかの臨床試験が進行しており、今後の研究が期待されています。 そこで2014年Lancetで発表されたREVEL試験「Ramucirumab plus docetaxel versus placebo plus docetaxel for second-line treatment of stage IV non-small-cell lung cancer after disease p...
肺癌勉強会 | 2016.01.05 Tue 12:22
肺癌ではステージ?〜?Aには標準治療、進行肺癌に対しても疼痛や神経や骨浸潤に対して緩和的放射線治療を行うことがあります。肺癌は間質性肺炎を合併していることも多く、放射線照射に関しては呼吸器内科と放射線治療科で十分に適応を協議したうえで治療を決めることが多々あります。2015年に報告された「Impact of Preexisting Interstitial Lung Disease on Acute, Extensive Radiation Pneumonitis: Retrospective Analysis of Patients with Lung Cancer」(PLoS ONE 2015;10:e0140437)には放射線治療と間質性肺炎の存在から...
肺癌勉強会 | 2016.01.05 Tue 07:44
肺癌では脳転移のほかに骨転移をよく認めます。ゾレドロン酸zoledronic acid(ゾメタ)やデノスマブdenosumab(ランマーク)の投与、局所の放射線照射、ストロンチウム89による治療が考慮されます。特に肺癌学会のガイドラインでは、骨転移を認める肺癌患者に対するゾレドロン酸とデノスマブは推奨グレードB(2016年1月現在)となっています。ひとたび骨関連事象を引き起こすとPSが下がり、全身化学療法にも多大な影響を与えます。 以前から興味のあった論文「Clinical Significance of Zoledronic Acid and Strontium-89 in Pati...
肺癌勉強会 | 2015.12.30 Wed 19:39
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