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2つめのALK阻害薬であるアレクチニブalectinib(アレセンサ)の報告です。現在、クリゾチニブcrizotinib(ザーコリ)を1次治療に使用後、化学療法がよいのか、アレクチニブがよいのかは定まっておりません。クリゾチニブ耐性になってしまったALK陽性肺癌についてもアレクチニブは効果があるのではと期待されています。そこでLancet Oncologyに先日報告された第2相試験「Alectinib in ALK-positive, crizotinib-resistant, non-small-cell lung cancer: a single-group, multicentre, phase 2 trial」(Lancet Oncology 2015 Dec(...
肺癌勉強会 | 2016.01.21 Thu 16:25
肺機能の悪い早期肺癌を外科にお願いすることがあります。禁煙ができない症例を手術お願いすることもあります。施設や外科の先生のよっては禁煙ができないようであれば手術を行わない、という先生もいらっしゃいます。2016年のThoraxでの「Long-term impact of developing a postoperative pulmonary complication after lung surgery」(Thorax 2016;71:171–176)ではCOPDであることと喫煙が術後肺合併症に関連することを取り上げています。 【はじめに】 ○無気肺や肺炎のような術後肺合併症は肺切除の後には...
肺癌勉強会 | 2016.01.21 Thu 16:18
エルロチニブとベバシズマブの併用(通称アバタル療法)について以前に取り上げました。ベバシズマブを追加することでEGFRチロシンキナーゼ阻害薬の再投与がどの程度効果を示すかを神戸の先端医療センターのチームが少数例ではありますが報告しています。今回は「EGFR‑TKI rechallenge with bevacizumab in EGFR‑mutant non‑small cell lung cancer」(Cancer Chemother Pharmacol 2015;76:835–841)について勉強したいと思います。 【背景】 ○EGFR変異陽性非小細胞肺癌に対してEGFRチロシン...
肺癌勉強会 | 2016.01.19 Tue 08:30
現在、非小細胞肺癌にニボルマブnivorumab(オプジーボ)が承認され、その効果が期待されています。以前勉強しました非扁平上皮非小細胞肺癌に対する効果を見たCheckMate057試験でも扁平上皮癌に対する効果を見たCheckMate017試験でもコントロール群であるドセタキセルより良好な効果を認めております。ただし、効果の薄い群を認めたり、特に非扁平上皮非小細胞肺癌(主に腺癌)においては腫瘍細胞のPD-L1(PD-1リガンド)の発現レベルによって効果に違いを認める結果となりました。 1回の点滴に100万円を超えるような治療費がか...
肺癌勉強会 | 2016.01.18 Mon 01:07
クリゾチニブ(ザーコリ)の報告第2弾(というかこちらが1弾)。既治療ALK陽性非小細胞肺癌に対するペメトレキセドあるいはドセタキセルとの比較試験です。「Crizotinib versus Chemotherapy in Advanced ALK-Positive Lung Cancer」(N Engl J Med 2013;368:2385-94)を勉強しました。研修医の先生はこのブログまでたどり着けるのでしょうか。笑 【背景】 ○anaplastic lymphoma kinase gene(ALK)の再構成はALKを標的とする経口チロシンキナーゼ阻害薬であるクリゾチニブcrizotinibの臨床的な効果に関連している。...
肺癌勉強会 | 2016.01.15 Fri 07:52
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬と化学療法の併用は呼吸器学会や肺癌学会でもよくポスターなどで見かけます。ただし現時点では有効であるとの報告は少ない印象です。EGFR陽性非小細胞肺癌に対するゲフィチニブgefitinib(イレッサ)とカルボプラチン/ペメトレキセド(アリムタ)の併用療法について検討した「Randomized phase II study of concurrent versus sequential alternating gefitinib and chemotherapy in previously untreated non-small cell lung cancer with sensitive EGFR mutations: NEJ005/TCOG0902」(Annals of Onc...
肺癌勉強会 | 2016.01.15 Fri 07:51
免疫療法の報告が続々とされています。ヒト選択的PD-1 IgG4モノクローナル抗体であるペンブロリズマブpembrolizumab(MK-3475)の非小細胞肺癌に対する臨床試験「KEYNOTE-010試験」の結果がLancet誌に報告「 Pembrolizumab versus docetaxel for previously treated, PD-L1-positive, advanced non-small-cell lung cancer (KEYNOTE-010): a randomised controlled trial 」(Lancet 2015 Dec(Epub ahead of print))されましたので勉強します。 今回は既治療群に対する報告で、PD-L1の発現程度によっても効果には差があります。...
肺癌勉強会 | 2016.01.15 Fri 07:50
呼吸器外来では、もちろん肺癌も多いのですが、それ以外に肺気腫、慢性気管支炎、肺炎、結核、気管支喘息など様々な肺疾患で困っている患者さんの診療を行います。COPD(肺気腫や慢性気管支炎)と肺癌の関連は報告されていますが、その他の呼吸器疾患と肺癌の関連を示した報告は少ないです。 そこで2014年のAJRCCMでの「Is Previous Respiratory Disease a Risk Factor for Lung Cancer? (過去の呼吸器疾患は肺癌の危険因子か?)」(Am J Respir Crit Care Med 2014;190:549–559)を勉強しました。この論文においても喫...
肺癌勉強会 | 2016.01.13 Wed 14:13
現在、肺癌診療ガイドラインではALK陽性非小細胞肺癌の1次治療としては「クリゾチニブ単剤を行うよう勧められる。(推奨グレードA)」とされています。1-2年前までは2次治療として推奨されておりましたが、本論文であるPROFILE1014試験「First-Line Crizotinib versus Chemotherapy in ALK-Positive Lung Cancer」(N Engl J Med 2014;371:2167-77)をもって推奨グレードAでクリゾチニブcrizotinib(ザーコリ)がALK肺癌に勧められております。研修医の先生に質問されたので、少し前の論文ですが勉強しなおしてみました。 ...
肺癌勉強会 | 2016.01.13 Wed 10:15
小細胞肺癌は肺癌の約15%と言われており、ほとんどが喫煙者です。過去の疫学研究ではすべての小細胞癌症例のうち2.5%程度でしか非喫煙者がいなかったとの報告があります。今回はその詳細が不明な非喫煙者の小細胞肺癌の特徴をまとめた「Small cell lung cancer in never-smokers」(Eur Respir J 2015 Dec 23(PMID:26699724))を勉強しました。 あまり意識していませんでしたが、確かに非喫煙者の小細胞肺癌は実際にはほとんど診察する機会がありません。大変勉強になりました。 ○非喫煙者の小細胞肺癌の特...
肺癌勉強会 | 2016.01.13 Wed 10:14
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