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ニボルマブnivolumabと共に免疫療法の中核を担っているのがPD-1抗体であるペンブロリズマブpembrolizumabです。欧米ではKeytruda(キートルーダ)として既にFDAで承認を受けている薬剤です。2015年春にペンブロリズマブの効果や有害事象に対するNEJMの報告であるKEYNOTE-001試験「Pembrolizumab for the Treatment of Non–Small-Cell Lung Cancer」(N Engl J Med 2015;372:2018-28)について勉強しました。今後も免疫療法についての発表が多くなされることでしょう。 【背景】 ○第1相試験に登録された進行非小細胞...
肺癌勉強会 | 2015.12.22 Tue 00:16
第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるイコチニブicotinibの癌性髄膜炎(髄膜癌腫症)に対する報告です。多くの臨床試験で脳転移や癌性髄膜炎は除外されてしまうので、その薬剤の効果はよく分からないことが多いです。しかも予後不良なので、症例前方視的にを集めることも非常に困難です。2015年のLung Cancerに報告された「 Icotinib might be effective for the treatment of leptomeningeal carcinomatosis in non-small cell lung cancer with sensitive EGFR mutations 」(Lung Cancer 2015;89:268-273)では症例数は...
肺癌勉強会 | 2015.12.21 Mon 00:21
EGFR陽性肺癌においても、脳転移や髄膜炎など中枢神経系への転移は致命的になることがあります。特にGefitinib(イレッサ)やErlotinib(タルセバ)などのEGFRチロシンキナーゼ阻害薬で治療した後の再発や再燃に関しては次の選択肢に悩むことが多々あります。 神戸市立医療センターからの報告で高用量タルセバを使用し効果と安全性を見た「High‑dose erlotinib for refractory leptomeningeal metastases after failure of standard‑dose EGFR‑TKIs」(Cancer Chemother Pharmacol 2015;75:1261–...
肺癌勉強会 | 2015.12.20 Sun 17:01
ニボルマブnivolumab(オプジーボ)に対する報告第2弾です。今回は進行扁平上皮肺癌患者に対する効果です。扁平上皮癌は近年、ナブパクリタキセル(アブラキサン)やTS-1の効果が報告されておりますが、2次治療としての標準療法であるドセタキセルを大きく上回る報告はなされておりません。 今回は免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブがドセタキセルを様々な評価項目で有意に上回った比較試験(CheckMate017試験)「Nivolumab versus Docetaxel in Advanced Squamous-Cell Non–Small-Cell Lung Cancer」(N Eng...
肺癌勉強会 | 2015.12.20 Sun 14:12
12月17日にニボルマブnivolumab(オプジーボ)が切除不能な進行/再発非小細胞肺癌の適応追加承認されました。現在手術、放射線、化学療法(抗癌剤)に続く第4の癌治療療法として、免疫療法が注目されています。つい先日New England Journal of Medicineに肺癌に対するニボルマブの臨床試験の結果が掲載され世間は騒がれています。今年の肺癌学会でも注目されており、多くの講演会も最近目にします。 まず非扁平上皮非小細胞肺癌に対するニボルマブのドセタキセルとの比較試験(CheckMate057試験)「Nivolumab versus Docetaxel ...
肺癌勉強会 | 2015.12.18 Fri 03:44
肺癌に対して化学療法や放射線療法を行って腫瘍の縮小を得られたのですが、種々の理由で体力が低下し、呼吸機能が治療前に比べて落ちてしまう。なんてことは実臨床で多々経験します。リハビリ科の先生は忙しく、なかなか呼吸リハビリをお願いしにくいことがありますが、本研究「 Pulmonary rehabilitation during induction chemoradiotherapy for lung cancer improves pulmonary function 」(J Thorac Cardiovasc Surg 2015;149:569-73)から喫煙者や低肺機能患者には呼吸リハビリを積極的に行う一つの根拠となるでしょう。 ...
肺癌勉強会 | 2015.12.17 Thu 17:00
以前もEGFR陽性肺癌に対する新規EGFRチロシンキナーゼ阻害薬としてアストラゼネカ社から「AZD9291(オシメルチニブ、タグリッソ)」なる薬剤が開発されていると投稿しました。AZD9291はT790M耐性遺伝子陽性肺癌にも高い奏効率があるとのことで注目されておりますが、やはり経時的にAZD9291に対する耐性も獲得してしまうようです。 今回はNature Medicineに報告されました「Acquired EGFR C797S mutation mediates resistance to AZD9291 in non–small cell lung cancer harboring EGFR T790」(Nat Med 2015;21:560-2)...
肺癌勉強会 | 2015.12.17 Thu 02:57
第3世代のEGFR阻害薬の研究が進んでおります。Clovis Oncology社が開発しているロシレチニブrociletinib(CO-1686)もその一つです。特にT790M耐性遺伝子変異を持った肺癌に有効とする「Rociletinib in EGFR-Mutated Non–Small-Cell Lung Cancer」(N Engl J Med. 2015;372:1700-9)が報告されています。このような報告が進めば、2nd biopsy(耐性変異を確認するための組織生検)の有用性も増してくるのでしょう。そして日本の肺癌診療ガイドラインも変わってくることが予想されます。 【背景】 ○E...
肺癌勉強会 | 2015.12.16 Wed 08:06
クリゾチニブ(ザーコリ)、アレクチニブ(アレセンサ)に続き、第3のALK阻害薬としてセリチニブceritinib(ジカディア、LDK378)がノバルティスから開発されています。2015年12月の現時点で肺癌に対する適応はありませんが2014年にNEJMから報告された「Ceritinib in ALK-Rearranged Non–Small-Cell Lung Cancer」(N Engl J Med. 2014 27;370:1189-97) について勉強してみたいと思います。 【背景】 ○ALK陽性NSCLCはALK阻害剤、crizotinibに感受性がある。しかしながら決まって耐性化する。 ○セ...
肺癌勉強会 | 2015.12.15 Tue 08:20
肺癌における癌性髄膜炎、髄膜転移などの中枢神経病変に関しては致死的です。それはEGFR陽性例でもALK陽性例でも同様です。特に臨床試験では中枢神経病変がある場合には、試験から除外されていることも多く、エビデンスの乏しい領域と考えられます。少数の報告ではありますが、クリゾチニブcrizotinib(ザーコリ)やセリチニブceritinibによる治療後に髄膜転移を認めているALK陽性肺癌に対してのアレクチニブ(アレセンサ)の効果についての2015年の報告「 Alectinib salvages CNS relapses in ALK-positive lung cancer patient...
肺癌勉強会 | 2015.12.15 Tue 08:14
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